グランピングは略語!言葉の意味や歴史、楽しむためのポイントを解説

最近は人との距離を取り、自然に触れ、開放感を味わえるアウトドアがブームになっています。
しかし、いざキャンプを始めようとすると、準備するものが多いうえに天候や季節の影響も受けやすく、始めるまでのハードルが高いと感じる人もいます。
「キャンプ初心者だけど、まずは手軽で快適にアウトドアを体験したい!」そう思っている方にはグランピングがおすすめです。
「グランピング」は略語であり、実は歴史もかなり古いのです。今回は「グランピング」という言葉の意味や歴史、楽しむためのポイントを紹介します。

「グランピング」は何の略語?

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最近耳にする「グランピング」。もともとは何の略語なのか、言葉の意味を解説します。

グラマラス+キャンピング(キャンプ)の略語

日本グランピング協会によると、「グランピング」はグラマラス(魅惑的な)とキャンピングを掛け合わせた造語で、テント設営や食事の準備などの煩わしさから旅行者を解放した「良い所取りの自然体験」に与えられた名称です。

一般的なキャンプでは、自分で道具を揃えて車に詰め込み、キャンプ場に到着したらテントや道具の設置、そして料理もします。翌日は片付け撤収に2~3時間かかることもあります。
一方、グランピングは道具の準備もなく、調理や片付けまで面倒なことはすべてスタッフがしてくれます。

海外では別の呼ばれ方をすることも

海外ではグランピングの他に「グラマラスキャンプ」「ラグジュアリーキャンプ」「ブティックキャンプ」など様々な表現で呼ばれています。
LuxuryやBoutiqueは豪華でおしゃれな空間と自然を満喫するグランピングのイメージ通りですね。

グランピングの発祥はいつ?

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ルーツは1100年代まで遡る

グランピングのルーツは諸説ありますが、1100年代に誕生したとされるモンゴル民族の「ゲル」が発祥とされています。ゲルは、自然の中に建てる 移動可能な住居です。
モンゴルは、夏は40℃近くまで上がり、冬は-30℃近くまで下がります。
そんな過酷な環境において、丈夫さと快適さを兼ね備え、そして自然の中で調和するゲルは、グランピングのルーツであるとともに、今なお世界各国のグランピング施設に採用されています。

ゲルの特徴

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ゲルは家畜とともに草原を移動して生活するモンゴルの遊牧民が使用する伝統的な移動式住居です。
木製の骨組みにフェルトの覆いをかけ、ロープでとめる組立て式の住居で、壁は円筒形、屋根は円錐形の伏せたお椀のような形状になります。
また、その骨組みは移動時には小さく折りたためるよう工夫されています。
床板をのぞく部材の総重量は250~300kgありますが、2~3人が作業して、1時間半~2時間ほどでできあがり、解体は1時間~1時間半ほどで終わります。
日本では、中国語の呼び名に由来するパオ(包)という名前で呼ばれることもあります。
部屋の中央にはストーブ、その周りには家具が配置され、移動式でありながら建設式の住居同様に快適に過ごすことができます。

グランピングの発展

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ゲルがルーツとされるグランピングがどのようにして今のようなスタイルになったのか、グランピングの発展について解説します。

1920年代頃にスタイルが浸透

1800年代後半から、欧米の富裕層がアフリカで狩猟などを楽しみながら滞在するのが流行っていました。
その遠征の際に豪華な家具を持っていき、テントの中に設置していたスタイルが1920年代頃に浸透していきました。
1960~1970年代にかけて観光客向けの常設のロッジが多く設置され、2000年初頭には富裕層向けの豪華なサファリロッジも登場しました。

「グランピング」の言葉を作ったのは?

グランピングという言葉の始まりには諸説あります。

言葉として使われ始めたのは、2005年頃のイギリスとされています。
実際にイギリスには、ロンドン郊外を中心に250を超えるグランピングスポットが展開されています。

ただ、「言葉の発案者は誰なのか」という点において有力な説として挙げられているのは、アメリカ・アイダホ州で農園を経営している女性「メリージェーン・バターズさん」が発案したという説です。
世界的にも有名なオーガニック農園を運営している彼女は、2004年に自身の農園の中に宿泊施設をオープン。
力強く男らしいイメージだったキャンプに、グラマラスでロマンティックという女性的なエッセンスを加えたものをGlampingと名付けました。

日本でのグランピングブーム

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日本でのグランピングブームはどうでしょう。

1990年代のオートキャンプブーム

オートキャンプは1960年代に日本に誕生し、1969年には日本オート・キャンプ協会も発足しました。
1990年代にオートキャンプがブームになり、ピークを迎えた1996年にはオートキャンプ人口は1,580万人、全国のオートキャンプ場は1,000ヶ所を超えました。
しかし、屋外の不自由さや天候の変化に弱いことが課題で、1997年にはブームも沈静化することになりました。

2015年頃から言葉が知られるように

2010年頃から海外で普及していた「グランピング」が日本にも入りはじめ、2015年になると大手リゾートホテルチェーンである「星のや富士」が日本初のグランピングリゾートを開業。
翌年にはホンダモビリティランドが、オートキャンプ場をファミリーグランピング『森と星空のキャンプヴィレッジ』としてリニューアルオープンするなど、日本での「グランピング」という言葉の認知度が一気に高まりました。
さらにそこから全国でグランピングの名前を使った施設が開発されていくことになります。

グランピングの様々な楽しみ方

出典:PhotoAC

ここまで、おしゃれで豪華なグランピングについて解説しました。
実際には何をするもので、どんな楽しみ方ができるのでしょうか。
グランピングの様々な楽しみ方について解説します。

自然を満喫する

出典:Unsplash

グランピングの1番の魅力は、自然を満喫し、心と体をリフレッシュさせることです。
季節に左右されない最適な室温の中、大きなふかふかのベッドに腰掛けて、大きな窓から大自然を眺める時間はグランピングならではの贅沢。
外に出ると、都会ではなかなか感じることができない鳥のさえずりや美味し空気も気軽に体感できます。
そのため、人気のグランピング施設は山・海・川などの大自然の中に設置されていることが多いのです。

施設の快適性・居心地の良さ

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もしもキャンプで同様の快適性とおしゃれを追求するとしても、マットレスや布団が車のトランクを圧迫しますし、設営だってひと苦労。
そもそもお洒落なキャンプ用品を揃えるところから必要で、初心者にはとても真似できません。

キャンプではなかなか味わえない、テントやコテージなどの快適性や居心地の良さを感じられるのもグランピングの楽しみ方の1つです。

グランピングのテント同士は十分に距離を取ってあったり、視界に入らないように配置されています。
カップルで来たときでも周りの目を気にすることなく、大きなベッドやお洒落なインテリアに囲まれて室内でのんびり過ごせるのでおすすめです。

グランピングならではの豪華な食事

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グランピングでは食材つきのプランが用意されていることも多く、地元の食材を使ったBBQが楽しめます。
またシェフが料理して提供してくれる施設もあり、なかなか体験できないような豪華で写真映えする料理を存分に味わえます。

料理は持参して楽しみたい方は食事なしのコース。すべてお任せし、豪華な料理を体験したい方は食事付きコースにするなど、自分の好みに合わせて料理を楽しむことができます。

下準備や片付けを気にしなくていいので、記念日に利用してみてはいかがでしょうか。

充実したアクティビティ

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グランピングの充実感を高めてくれるのが、豊富なアクティビティや体験を用意しているところです。
広大な敷地全体や、なかには島全体をグランピング施設としている場所もあり、散策を楽しめたり、サイクリング、トレッキングなどで体を動かせます。

ピザ窯でピザ作りをするなど特別な体験できるところもあります。

グランピング施設内を散策

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グランピング施設内は散策路が整備されているところもあり、早起きして爽やかな空気にふれる散策がおすすめです。
また、グランピング施設にはその温泉施設やカフェ、プラネタリウム、プール、バスケットボールコートなどが併設されている場合もあります。

施設内で過ごすだけでもカップルや子どもたちと一緒に思い出に残る時間を共有できます。

グランピングで気を付けたいこと

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キャンプよりも高額

オートキャンプだと1泊ひと張り「2,000~7,000円」で済むことがほとんどですが、グランピングだと1人あたり1万円以上かかることもあります。

キャンプであればテントやタープ数あたりの料金と、1人あたり500~1,000円の宿泊費になります。
しかし、グランピングの宿泊料金は1人あたりの料金がかかることが多いです。他のホテルや旅館と同じように、1人あたり1万円なら、5人で5万円と高額になります。

グランピングの料金には、テントや寝具の使用料、食材や料理の値段も含まれるので、どうしても費用がかかります。
また、料理のコースやオプションなどで追加料金が発生する場合もあるので注意が必要です。

食事の提供方法は施設で異なる

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キャンプでは、食材の買い出しから持ち込み、調理まで自分で行いますが、グランピングは施設やプランによって食事の提供方法が異なります。
食事の準備から片付けまですべて施設側がやってくれる場合もあれば、食材や調理器具などは用意されていて調理や片付けは自分たちでやる場合もあります。
そのため、自分たちが「料理の時間を他のレジャーやゆっくりする時間にあてたい」のか、「一緒に料理をする時間も楽しみたい」のか、何を優先してどんな時間を過ごしたいのかを考えて施設を予約しましょう。

グランピングという言葉どおりの魅力的なキャンプを楽しもう!

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「日常生活から離れて、自然を感じながら宿泊できるキャンプに憧れる。でも、できるだけ快適に過ごしたい。そのための準備を考えるとハードルが高くてできない。」
そんな方のために色々と準備してくれているのがグランピングです。

キャンプ用品の購入や車への積載、テントの設営、調理、片付けなど、キャンプでのアウトドア体験を得る上で不可欠なアレコレはすべておまかせ!
自然に囲まれ、美味しい食事を食べ、朝の清々しい空気の中を散策することができます。

少し高額でも、大切な人との時間にだけ集中できるこの体験はグランピングならではの魅力ではないでしょうか。

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この記事を書いた人 kudocamp

娘2人のパパキャンパーです。熊本を中心にキャンプしています。キャンプの魅力をわかりやすくお伝えします!

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