投稿日:2020年11月11日 | 最終更新日:2021年8月18日
クルマなので、まずは走行性能
エンジン
本記事は一部にプロモーションを含みます
このシビリアンに積まれているTD型は販売年数が非常に長く、トラックやSUV車、産業機械などに幅広く搭載されていたそうです。
スムーズに吹き上がりオートマチックとの相性も良く、難なく車速を乗せてくれます。
車両総重量が4トンを超えるキャンピングカーにはピッタリな印象です。
勿論、19万km走行しても全く問題になる箇所はありません。
構造上、車内にエンジン音が入りにくいように吸音材などがフード部分に貼り付けてありますので、高速道路を走行中も会話に邪魔にならないレベルに抑えられています。
TD42T(直列6気筒12バルブOHVディーゼルターボ付き)
排気量:4,200㏄
エンジン最大出力:160PS/3,600rpm
最大トルク:35.7kgm/2,000rpm
平均燃費:一般道6.0km/ℓ 高速道7.5km/ℓ
ボディー
我が家のW41は、標準ボディーと呼ばれる長さ6.3mのサイズになります。
(車検証記載のサイズは高さ2.71m×長さ6.27m×幅2.06m)
トラックで言うところの3トン車サイズと同格か、やや長めですね。
ねじれ剛性も高く、カーブや高速道路で不安定を感じる事がありません。
この他W41系にはロングと呼ばれる7.0mボディーも存在します。
取り回しについては、最初は“大きい!!”と思うことがありましたが、これは慣れの問題でした。
バックモニターが装備されていると後方確認に便利です。
サスペンション
前後エアサス装備でリーフ式サスペンションと比較してバウンドはかなり抑えられている印象です。
走行距離も20万㎞超え目前でしたので、安定感向上の為にショックアブソーバーは純正部品で新品交換しました!(1本1万円前後)
乗り心地も良好で、家族は旅の途中で良く居眠りをしていますので、お父さんは一人旅気分になれます…。
ブレーキ
油圧式のフロントディスクブレーキ、リヤドラムブレーキの組み合わせですが、 制動力に不満はありません。
また、ディーゼル特有の排気ブレーキも標準装備ですので、シュポン!シュポン!と言わせながら長い下り坂も不安なく走ることが出来ます。
実際に使ってみた感想
バスコンを様々なシーンで使ってみた感想です。
RVパーク
駐車スペースに100V電源が確保されていますので、クルマ側に外部電源入力があれば、車内の家電関係が通常に使用出来ます。
家庭用エアコン、冷蔵庫や電子レンジ、ドライヤーなども問題なく使えますが、同時に使う事はオーバーロードによるブレーカー遮断もありますので、順番に使う方が良いですね。
またバッテリー充電器によってサブバッテリーの充電も同時に行えます。
キャンプ場
電源ありのサイトを使うことも多いですが、無いなら無いなりに節電をしながら利用しています。
冬場はFFヒーターの方が暖房効率も良く、一晩中点けっぱなしでも室内の空気を汚すことなく安心して使えます。
我が家のクルマはサイドオーニングを装備していないので、自宅から持参したタープを利用しています。
サイドオーニングは最初から付いていれば使用する機会もあると思いますが、展開してしまうとクルマの移動が出来なくなるデメリットもあるので、タープは別のものを用意する方が現地で活動しやすいです。
また、バス特有の難点ですが乗り降りの際に、スイングドアを開閉する音に気を使います。
扉が思いのほか重くて力を入れて開け閉めしますが、その際の「バタン!」という音が周りに響くので、夜間などは特に気を使います。
もう一つ付け加えると網戸なしの扉なので、開閉は速やかに行わないと虫が中に入ってきやすいのもキャブコンと異なる部分です。
道の駅など
普通車の駐車場が混雑している時には外見がバスなので駐車場のガードマンさんにバス専用駐車場に案内されることもあります。
電源設備はありませんので、基本的にはキャンプ場の電源なしのサイトと同じように節電対応して夜を明かします。
場合によっては自家発電機も使用したりしますが、周辺に騒音迷惑が掛からない状況にのみ使うようにしています。
道の駅での車中泊は、基本的に利用者側のモラルの問題と言われていますが、場所によっては禁止の場所や車中泊OKのところもあります。
しかしながら長旅を続けていくと、やはりお世話にならざるを得ない時があるのも事実なので、施設を利用する際は必ずその場所で食事やお風呂などを利用するようにしています。
バスコンに限らずキャンピングカーで施設を利用する際は、地元に還元できるようにしたいですね。
その他
買い物をするときには行った先のスーパーなどで食材を調達しますが、普通車1台分の枠を超えてしまうことがあるので、なるべく隅っこに停めるように心がけています。
ETCは8ナンバーの普通車料金になります。
しかし、観光地の駐車場や地方の有料道路などではマイクロバスの料金が適応されるケースが多いので都度説明をしていますが、なかなか理解されないことの方が多いです。
居住性など
我が家のシビリアンは6名乗車(4名就寝)という登録になっています。
レイアウト次第では就寝5人までOKですが、床で寝るという荒業なので本来の使い方とは異なります。
就寝時はリヤベッド3名(上段1名、下段2名)、ダイネット1名という内訳になります。
厚みのあるクッションの上に布団やシュラフを敷くので、自宅で寝ているのとほぼ変わりはないレベルで快眠出来ます。
ただ、最近は少し子供たちが大きくなって来たので、2段ベッドの利用方法をもう少し検討する必要があると感じています。
ダイネットの椅子は、対座、進行方向通りの2パターンで設定できますが、殆ど対座で利用しています。
対座していると相手の顔を見ながらになるので会話も弾みますよね。
でも、進行方向と逆向きに座っているとクルマ酔いしやすいと息子が言っていました。
室温の調整は、走行中はバスに装備されているクーラー、ヒーターを使用します。
停車している際は、夏は家庭用エアコン、冬はFFヒーターで快適温度に近づけています。
バスコンも断熱加工されているとは言ってもやはりクルマなので、周辺環境によっても変わってくる部分はあり、普通の家のように一定に保つのは難しいようです。
換気扇は車両中央付近に大きめのファンが1つあり、温度調整の補助的役割も担っています。
他にも、テレビ、冷蔵庫、湯沸かし器や電子レンジも装備しているので、家で過ごすのと利便性はそれほど変わりません。
ただ、サブバッテリーの残量は常に気になります。