KEENが体や環境に優しいフットウェアの製造工程「GREEN PAPER」をオープンソース化!

投稿日:2021年4月9日 | 最終更新日:2021年8月17日

本記事は一部にプロモーションを含みます

KEENが2012年から次世代に豊かな自然を残すためのプログラム<Detox the Planet>をスタートしているのをご存知でしたか?
シューズを作る上で必要な原材料調達・製造・販売に至る一連の流れから有害な化学物質を特定・除去し、環境負荷を最小限にした製品づくりを積極的に行なっているんです。

そして2021年4月。フットウェアの撥水加工で使われるPFCsを排除するフットウェア製造過程を「GREEN PAPER」として公開し、誰でも閲覧できるようにしました。
一体PFCsとはなんなのか?日常的に身につけるフットウェアだからこそ、少し耳を傾けていただけると嬉しいです!

PFCsとは?

PFCsとはPFAS(パーフルオロアルキル物質およびポリフルオロアルキル物質)という約5,000種あるフッ素化合物の総称です。
PFCsは汚れや油、水に対して強い耐性を持つようにするためにフットウェアはもちろん、アウトドア製品にも幅広く使われています。

PFCsの「何が」悪いのか?

出典: Svetography / PIXTA(ピクスタ)

PFCsは別名「フォーエバーケミカル」とも呼ばれ、名前の通り自然界で分解されにくいため、非常に長い期間残存してしまうのが特徴。
汚染された水や廃棄物を通じてフットウェア製造プロセスの中に入り込み、すでに様々な地域や人・動物を通じて全世界に広がっています。
なんとエベレストのベースキャンプという極地や人間の母乳などから検出されるなど、あらゆるポイントでの汚染が確認されているのです。
さらに厄介なのが、このPFCsは環境や人間の健康に害を及ぼすことが判明しています。これ以上の汚染を食い止めるため、早急な対策が必要なのです。

事実、SCIENTIFIC AMERICAN誌で掲載されている研究内容には、こう記されています。

「大多数のアメリカ人の飲料水にはPFCsが含まれている可能性が高い。−中略−これらの化合物が自然界で分解されるには、数百年、数千年かかることすらある。また、体内に蓄積され健康被害を引き起こす可能性もある」SCIENTIFIC AMERICAN

KEENがPFCフリーに向けて取り組んできたこと

出典:KEEN

2014年、KEENでは製造過程において過剰に使用されているPFCsを特定・除去することを開始。
仕様書を精査し、関係者協力のもとサプライチェーン内から65%のPFCsを除去することに成功しました。
残りの35%に関しては、4年という歳月をかけてPFCsを使用しない撥水ソリューションを開発。研究や様々な試験を重ね、安全で効果的なものが誕生しました。

今日の目標を達成するまでに費やした時間は約10,000時間。環境中に排出されるPFCsを180トン以上削減。
この数字を見れば、KEENの環境に対する取り組みがいかに真剣で真摯であるかが分かりますね。

「GREEN PAPER」には何が記載されているの?

画像提供:KEEN

KEENが発表した誰でも閲覧し、情報取得ができる「GREEN PAPER」にはどのようなことが記載されているのでしょうか?
結論から言うと、「PFCフリーの製品を作るにはどのようにすれば良いのか?」という一連のプロセスやチェック項目が記載されています。
KEENが実際に取り組んでいる具体的な対策、それらに投入する予算金額なども記載されているため、プロダクトに携わる方にとってみれば、非常に明瞭で取り組みやすい内容になっているのではないかと思います。

また、「GREEN PAPER」の序盤は「PFCsとはどのようなものなのか?」がよく分かる内容になっているので、単純に関心を持った方にも是非目を通していただきたい文書となっています。

GREEN PAPERを見るならこちら!

まずは小さな一歩から始めていこう。

出典: kamchatka / PIXTA(ピクスタ)

サプライチェーンに関わる、あらゆるパートナーとの連携、消費者の環境に対する意識変革の具合などを考えると、全ての製品をPFCフリーにしていくには長い時間がかかると言われています。
しかし、大きなことを成し得るには、小さなことの積み重ねが重要です。そして、小さなことを成し得るには、まず始めていかなければならないのです。

「PFCフリーと言われても、あまり自分たちには関係ないかも…」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
PFCsの問題は環境汚染の氷山の一角に過ぎず、地球に生きる私たちは様々な環境問題と向き合わなければいけないのです。

この記事の本筋からは逸れますが、例えば…

・ゴミを減らす努力をしてみる
・エコバッグを使う
・焚き火の後始末を丁寧にする
・洗剤を使う量を減らしてみる

など、できる範囲でやってみてはいかがでしょうか?
この記事を執筆している僕も含め、個々が少しずつ継続的に環境問題改善に関する取り組みを行えば、少しずつ結果が見え始めるはずです。

PFCフリーを目指して行動した結果、「PFCs不使用の撥水ソリューションを開発」という大きな変革を起こしたKEENのように、私たちも揺るぎない信念を持って地球や次世代のことを考えて行動してみませんか?

KEEN公式HP

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この記事を書いた人 よねじぃ

「歩く」「サイクリング」をこよなく愛するシティボーイ。 山に登れば自然とにやける姿は不審者の極み。 キャンプでは料理担当。

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