【Tilley】ヴィンテージランタン「X246」シリーズを徹底解剖!

投稿日:2021年6月13日 | 最終更新日:2021年8月18日

Tilleyランタンの点灯・消灯方法

本記事は一部にプロモーションを含みます

それではTilleyランタンの点灯方法をご紹介します!この点灯方法はティリーに限らず、ヴェイパラックスやバイアラジンなどアルコールを使ってプレヒートを行い点灯するランタンは全て同じやり方で点灯することができるので、参考にしてみてください。

1.マントルを取り付ける

Tilleyのマントルは両切りマントルです。コールマンやペトロマックスのものとは違うので購入の際には注意してくださいね!今回はTilley純正マントルを使用していますが、『大王マントル』などの社外品の両切りマントルもあります。

両切りマントルを使用するのは、TilleyランタンはColemanなどのランタンと違ってランタン中央にヴァポライザーが通っているためです。

ベンチレーターを外し、ベンチレーター裏にあるバーナー部にマントルを取り付けます。この時、バーナー部を固定しているナットが緩んでいないかチェックしてくださいね。取り付ける場所はくぼんでいるので見てみるとわかりますよ!

両切りマントルなので取り付け方がわかりにくいかもしれませんが、普通のマントルと同様に燃料噴霧の部分をマントルで包むイメージです。

マントルを取り付けたら半球状になるように形を整えます。この時にマントルの空焼きをしても良いですし、プレヒート時に同時に空焼きをすることもできます。ヴァポライザーにバーナーを接続するようにしてベンチレーターを戻します。

2.ポンプユニットを外してタンクに燃料を入れる

ケロシンランタンはタンク内で灯油と空気が混合して圧縮噴霧され、気化した灯油が燃焼する構造なので、燃料はタンクのおよそ5割以上~8割程度を目安に入れるようにしてください。多すぎても少なすぎても点灯が上手くいかない原因になります。

給油後はバルブユニットをしっかり閉めてください。

3.各部に緩みがないかチェックする

ヴァポライザー、コントロールコック、タンクの付け根のバルブなどが緩んでいないかチェックします。

緩んでいると燃料が噴き出してきたり、点灯不良の原因になるので毎回チェックするようにしてくださいね。

4.コントロールコックのつまみを反時計回り(左)に回し全開にして、プレヒートする

プレヒートに気をとられて忘れがちですが、コントロールコックはこの時点で全開にしておきましょう。ティリーには標準付属品としてプレヒート用のアルコールカップがあります。

Tilleyランタンはヴィンテージ品のため、ランタン購入時に必ず付いてくるとは限らないので、ない場合は個別に用意する必要があります。ちなみに標準付属品はビン入りの挟み込みタイプですが、ヴァポライザーに通して使うカップ型も市販されています。

プレヒート用には燃料用アルコールを使用します。こちらはドラッグストアなどでも入手できますが、消毒用アルコールと間違えないように注意してください。プレヒート中にカップのアルコールが無くなってしまう場合は、アルコール注入用のボトルを使って注ぎ足しながらプレヒートします。アルコール注入用のボトルは熱で溶ける心配がない金属製の口のものがおすすめです。

挟み込みタイプでプレヒートする場合は、ビンに入れたアルコールにたっぷり浸してヴァポライザーに挟んで火をつけます。

この時、グローブの中に炎がしっかり入るように挟み込む位置に気を付けてください。カップ型の場合はヴァポライザーに通して取り付けたカップにアルコールをたっぷり注ぐようにします。

カップ型を使用する場合も同様ですが、位置が遠いと余熱が不十分となり、点火の際に炎上したりきちんと点灯しない原因になります。プレヒート時間は気温によって変わりますがおおよそ2~3分程です。

5.ポンピングしながら点灯!

プレヒートの炎が残っている状態で、まずはゆっくりポンピングすると、徐々にマントルが発光してきます。

この時に炎上するようならプレヒートが不足しているので、ポンピングをやめてポンプバルブを緩めて圧を抜き、もう一度プレヒートのやり直しです。

炎上せずにマントルが発光したら、徐々にポンピングを早めます。

マントル全体が発光し、灯りが落ち着いたら完了です!!ポンプが固くなるまでポンピングする必要はなく、圧をかけすぎないこともポイントです。プレヒートカップを取り外す時は熱くなっているのでヤケドに注意してくださいね。

6.消灯する場合

コントロールコックのつまみを時計回り(右)にまわすとマントルの火が消えます。

ランタンの熱が冷めてからポンプユニットバルブを緩めて減圧(エア抜き)をし、コントロールコックを再度開けるとヴァポライザー内に残っていた灯油がタンクに戻ります。最後に緩めたポンプユニットバルブとコントロールコックを閉めたら完了です。

※消灯手順として、ポンプユニットバルブを開けて減圧して火を消し、コントロールコックを閉めるという2段階の方法もあります。しかし、Tilleyランタンは圧力ポンプと燃料キャップが一体型のユニットなので、減圧の際に燃料が噴き出る可能性もないとは言えないため、私はご紹介した手順で消灯しています。

Tilleyランタンを扱う時の注意点

Tilleyランタンに限らず、ケロシンランタン全般に言えることだと思いますが、以下の点に留意しておいてください。

・点灯前に各部の緩みなどのチェックは忘れずに!
・プレヒート時間は気温などによって変わります。慣れるまでは念入りに行いましょう。
・緩みもない、プレヒートも万全、なのに炎上する!うまく点灯しない!といった場合には各部のパッキンやワッシャーの劣化、ヴァポライザーの詰りや劣化などの原因が考えられます。消耗品の用意をしておきましょう。パッキンやワッシャーはメンテナンスキットとして販売がありますよ!ヴァポライザーは5インチのものがランタンの標準仕様です。

まとめ

Tilleyランタンは、イギリス製ランタンらしい優美さと機能性を持ち合わせたとても魅力的なランタンだと思います。ヴィンテージランタンではありますが、部品点数が少ないのでメンテナンスしやすく、消耗品も比較的入手しやすいというのも安心ですね!

燃料が灯油なのでコストが安い上に燃費が非常に良く、私の経験上はタンクに5割程度の給油で2泊のキャンプなら十分足りるというのも嬉しいポイントです。300cpという光量も、メインランタンとして使うには十分だと思います。

初めてのケロシンランタン・ヴィンテージランタンとして、サイトを照らす灯りのひとつにTilleyランタンを迎えてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人 ちゃみ

北海道にて犬連れファミキャンを楽しんでいます♪最近はヴィンテージのギアがお気に入り。

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